棚仏壇
棚仏壇
棚仏壇とは、当店の所在する加古川市、高砂市、播磨町、稲美町、加西市、西脇市など、加古川という川の流域になる播州地方での仏様をお祀りされる形態とでもいうのでしょうか?
主には座敷、床の間や違い棚の横に作られることが多いのですが、半間(約80cmから1m余り)の場所に、三段から四段の棚を仕込んで、ご先祖様をお祀りされるという独特の習慣です。仕込み仏壇ともいわれます。
お家を建築される折から、作りつけられることが多く、押し入れを改造して棚仏壇をご用意なれる方は少数かもしれません。
真言宗、天台宗、禅宗(この辺りは妙心寺派の方が多いです)曹洞宗など、お位牌にて、亡くなられた方をお祀りされるご宗派の方の、作り付けの仏壇になります。
よく、うちには、棚仏壇があるから、高い仏壇なんて、用意しなくてもいいから・・・なんて、おっしゃるかたもあられますが、実際は、お家新築の折、それなりの費用がかけられている、高価なもので、1から大工さんに棚仏壇の新設をお願いされる分には、結構、手間も費用もかかるものです。
すでに、お家に棚仏壇のご用意のあるお方は、仏壇を購入する費用が掛からない分、お道具にご予算を掛けようか・・・・というようなお考えの方もいらっしゃいます。
いずれに致しましても、棚仏壇は、そもそものスペース広いので、お仏具等々を置かれましても、割合、広くお祀りがし易く、なっている合理的な方法です。
ただ、お家を新築される場合には
お仏壇は、新築のおうちにもう一度お納めすることは可能ですが、棚仏壇は、作りつけであるがゆえ、新築のお家への移設は、難しいので、その折、もう一度、棚仏壇を新設されるのか、お仏壇を購入なされて、お仏間にお納めなされるのか、お悩みになられる方も、多いです。
棚仏壇を作られる間口スペースと、同じ間口に収まるお仏壇では、なかに納められるお仏具が1~2サイズ小さくなってきます。
そのため、棚仏壇をお祀りされた経験のあられる方は、同じスペースで、お仏壇をご購入なされた場合、主に、花立(お水の量)お供え物の入れ物等々が小さくなる分、仏間への手元の運びが、しづらくなったと言うようなお話もございます。
お互いに1長1短、一度お迎えすれば、先の長いものでありますゆへ、よくよくご考慮なされることをお勧め申し上げます。