お掛軸
お掛軸について
掛軸はさまざまな行事や、季節ごとの掛け替えを楽しみながら、日々の生活の中にゆとりや四季の移ろいを感じることができる大切なものです。
また来訪されたお客様をおもてなしするためにも多く用いられるものです。
行事に合った、季節に合った掛軸をお掛け下さい。
ここでは、仏事用掛軸についてご説明させていただきます。
お内仏用(仏壇用)掛軸
各ご宗派・各地方・地域によってその方法は様々ですが・・それぞれ、一般のご家庭において仏様をお祀りなされる場合、・・・・・
御本尊さまをお祀りするにあたり、絵像や名号などを紙や絹地に書いた掛軸があり、寸法は仏壇内部の大きさに合わせて選びます。
本尊は菩提寺を通して本山からいただく場合もありますが、一般には仏壇店から購入し、菩提寺の住職に魂入れをしていただきます。 本尊は、仏壇の中心である須弥壇(しゅみだん)の上に安置します。
仏壇をより丁寧にまつるためには、本尊の両脇に脇侍の仏像を安置するか、脇掛(わきがけ)という掛軸を安置します。安置する脇侍や脇掛は、各宗派で定められています。
床掛用掛軸
葬祭について
亡くなった方への別れを惜しむ「葬」。
有縁の方々が故人に対して今生の別れを告げ、亡き人が穏やかにこの世を離れることが出来るように祈る行事です。また、残された方々にとっては悲しみに区切りをつける第一歩です。
「祭」は故人の死後のご冥福を祈りつつ、供養と感謝の気持ちを表す行事です。
行事の際に、故人のために集まった有縁の来客と読経をされるご住職に対し、おもてなしの気持ちをもってお迎えすることが大事です。
おもてなしの気持ちを表すために、仏様の教えである「名号」や「十三佛」の掛軸をお掛け下さい。掛軸を掛けることにより、宗派の教えを深く信じることを示し、その宗派の教えが広がっていくことによって仏様に世の中のすべての人々を救ってくださるようにと願います。
- 六字名号 『南無阿弥陀仏』
六字名号は主に浄土宗、浄土真宗で唱えられる文言です。浄土教では、六字の名号といい、唱えると浄土に生まれられると説きます。「阿弥陀様に帰依(深く信じる)する」ことを意味し、阿弥陀仏に救われた感謝の念で報謝の念仏であるとされています。
- 釈迦名号 『南無釈迦牟尼仏』
釈迦名号は主に禅宗(臨済宗、曹洞宗)でお唱えする文言です。
「釈迦牟尼佛(お釈迦様)に帰依(深く信じる)する」ことを意味します。
- 御宝号 『南無大師編照金剛』
主に真言宗で唱えられる文言です。
「大師」とは弘法大師(空海)を、「遍照金剛」とは大日如来を意味します。
「弘法大師と大日如来に帰依(深く信じる)する」ことを意味します。
- 日蓮名号 『南無妙法蓮華経』
主に日蓮宗・法華宗で唱えられる文言です。
「妙法蓮華経」とは法華経を指し、「法華経の教えに帰依(深く信じる)する」ことを意味します。
日蓮曼荼羅は日蓮宗の経典である法華経の世界観を漢字や梵字で表した文字曼荼羅です。
六字名号 釈迦名号 御宝号 日蓮名号
- 集印軸『巡拝御宝印譜』
- 西国三十三番
- 四国八十八所