お仏壇の安置
お仏壇を置く位置は・・・
昔から、お仏壇を安置なされるのにいわれることがあります。
『北向き』 『階段の下』は 避けられたほうが良いということです。
『北向き』・・・・北枕からくるお話かも
『階段の下』・・・仏さまを踏みつけにしてはいけません
では
一番良い方向は、ご自分が仏さまに向かわれる折に、仏さまのいらっしゃる西方浄土(西側)向く方向に、仏壇の背側があるのが良いといわれています。
また
階段下には、押し入れ等があって、比較的仏間の作られやす場所です。
マンション等々集合住宅では、自分が踏まなくても、上階の方がお住まいで、踏む、踏まない以前のお話です。
が!?
当世、住宅の建築事情が、昔のように南向き玄関とか、昔にはなかったマンションとか、一言で方向・位置にこだわるだけでも、たいへんなのが現状です。
お仏壇を安置して,仏さまをお祀りされるとき
多少ものの考え他を柔軟になされることが、仏さまをお迎えし、生涯お祀りしていく当たって良いことではと考えます。
まず
方向について『北向き』ですが・・・・・
方角には東・西・南・北 四つの方向がありますが
北については、『北西』『北東』『北北西』『北北東』 などなど
1軒の御家の中で
『真北』
を向くことは、逆に難しいということです。
階段下など、仏壇の上を踏まない・物を置かないに関しては
お仏壇の上に
『天』 『空』
などなどの 文字を 白紙の紙に書かれて、仏間の天上に張る、または仏壇の上部に置く。
「この上は、天空であり、仏さまに不躾なものはございません。」
という状態になされれば、思い悩まれる事象は軽減なされると思います。
あとは、ご自分たちの住空間の中で、日常仏祀りをなされていくのに、不都合の無い場所を考えましょう。
お仏壇の大きさにもよりますが、タンスやチエスト等々に乗るような大きさのものであれば、リビング等。常日頃、家族がいる場所でも、お祀し易いと
思います。
床から置くタイプになりますと、巾、高さは余りなくても、お仏壇と箪笥の違いで、お仏壇は結構な奥行があります。
お仏壇の前に、1人座ってお詣りするとなると、簡単には、たたみ一畳の奥行が必要になるとお考えください。(もちろん、お仏壇だけでは、奥行70cm位までですが・・・)
後々のことで、法事をご自宅で行われる場合、お仏壇の前にご住職をお迎えし、ご家族のかたがその後方に座られます。
お仏壇、一度安置なされると、そう簡単には、右から左へと動かすものではありませんので、出来ればこのようなご予定なども、お考えの上、お納めなされる場所をお考えになられることが、よいかと思われます。
安置なされる場所・・・・・・出来れば日光(強い西日とか)が当たる場所に置かれる場合、カーテン等々で、日の光が当たる時間を軽減されるようお心掛けいただくことをお勧めいたします。
お仏壇の最終仕上げ塗料『漆』などの塗料は、直射日光などの強い光や、高温、湿気を好みません。
長い時間の結果ではありますが、塗装面の艶の劣化の速度を速めます。